2013年11月26日火曜日

中華包丁を作ってみる その1

例えば・・・
「自分で買うのは躊躇するけど
 カタログギフトにあれば手を出してしまう様なもの」であったり
「これを買うにはあれとあれを買ってからだな」となるもの
私にとって、和集合A∩Bの1つが中華包丁と相成ります。
中華のコックさんは殆どあれ一本だし
使い慣れると本当に便利なんでしょうが
中華包丁の前に柳刃や牛刀が欲しいなと思います。
買って使い勝手が悪かったりするとショックが大きいので
じゃあ自分で作って使ってみて、使い心地が良ければ買って
もうひとつなら止めておこうてなことでやってみます。

まずは刃の部分の素材ですが弊社にある材料で
炭素鋼で焼き入れされたもの=リボン鋼を使うことにします。
一般的なリボン鋼は青色ですが、板厚によって白色になります。
今回使うのはリボン鋼の板厚2mm、白リボンです。
参考:包丁の素材色々

これをレーザーカットで包丁の形に切り出します。

続いて、柄の部分です。
レーザーでは メロンパン も切れるぐらいなので
木も切れてしまいます、今回は檜です。

スキー場で土産物に必ずと言っていいほど置いてある
「お風呂に入れる用の球形に加工された檜」の事を思い出すほど
切ってる最中から檜の香りが漂ってきます。

脱線しますが、木材のレーザー切断について少し
同じ木材でもレーザーで切りやすいものとそうでないものもあります。
単純に木材は密度が小さい方が切りやすいです
密度が少ないキリ0.27g/cm³と高いマツ0.62g/cm³では
加工速度が倍以上変わります。
今回の檜は0.46g/cm³程度なのでこれらの中間と言えると思います。
また、木目に対して垂直方向か平行方向かで切断品質も変わります。
また、写真を見ての通り切断面が黒くなってしまいます。
これは熱で炭化してしまうからです。
これを無くす事は出来る事は出来るのですが
なかなか手間がかかります。
木材のレーザー切断は結構奥が深い世界なのです・・・。

話しを戻しまして
刃の取っ手と柄の部分の穴に楔を打ち、接着材を流し込み
万力で締め付けて一晩おきます。
長くなってしまったので、続きは次回に・・・。