2022年2月14日月曜日

レゴ 宇宙飛行士のエアタンクを作る回 その2

レゴ 宇宙飛行士のエアタンクを作る回 その1 の続きです

では、「真空注型しんくうちゅうけい」についての概要です
大きなメリットは 金型に比べて安価・短納期である点です
デメリットは 超精密には向かないのとシリコン型が劣化するため
形状によりますが数量が20個程度ぐらいに限定される点と
材質はABS等一般的な樹脂に物性は似ていますが異なるものである点

これらのことから試作や小ロット製品にとても向いている方法と言えます

工程としては以下のようになります
 


マスターとなるモデルを用意します
現物でも切削モデルでも3Dプリンターでも
光造形モデルでもなんでも構いません
元となるモデルを用意します

 


シリコンゴム型の作製
型枠にシリコンゴムを流し込みます
ここでのポイントはマスターモデルのまま
ほぼ型が取れてしまうこことです
キズや積層の跡等がそのまま出てしまうので
それらの跡を消すことが大切です

 


型取りします
シリコンゴム硬化後にマスターモデルを取り出し
シリコンゴム型の完成です

 


注型材料の注入
分割した型を元通りに合わせ
そこに真空注型の材料を注入します

 


モデル完成
材料硬化後 取り出して完成です
4の手順を繰り返すことで
複数個のモデルを得ることが出来ます

上記工程の説明ですがスマホでは上手く表示されていないようです
詳細に興味がある方は是非PCサイトにて御覧ください


上記の作業をレゴを使ってやってみました

装着させるとこんな感じです
なかなか良い仕上がりです

全色並べてみました

いい感じですねー

形はあるけど、色は無い場合 真空注型でオリジナルを作るのは如何でしょうか

LEGO lego minifigure mini figure dark purple
classic classical spaceman space man space-man astronaut cylinder
air tank airtank darkpurple
classic spaeman

レゴ 宇宙飛行士のエアタンクを作る回 その1

レゴを楽しんでいるとしばしば思う
"こんなパーツがあればいいのに・・・!"
例えば "どちらも凸または凹になってる部品" や
"両側クリップになった1x2プレートが欲しい" 等 あると思います

そんな部品は 色に関して目をつぶれば3Dプリンタでオリジナルを
作ることは出来るでしょう
でも、既存の部品でも存在してない"色"の場合はどうでしょうか
そんな時には真空注型をお勧めします


一旦、話は脇道にそれますが
レゴの宇宙飛行士をご存知ですか
↑彼です
クラシック・スペースマンなんて言われたりしています
そんな彼ですが 様々な色が存在しています
正式なセットで存在されたカラーは白・赤・黄・青・黒・緑・橙・桃
これに正式なセットでは販売されてませんが
公式のパーツを寄せれば組み上がる
灰の合計9色が存在しています
灰色の脚の部品も厳密には近似色であって同色ではありませんが...


そんなクラシック・スペースマンに新色が加わります

2022年初頭に発売予定
レゴ コレクタブルミニフィギュア シリーズ22 71032
その中にラインナップされてる"昆虫エイリアン"
そのトルソー(体)にはスペースマンのロゴが!
と言うわけで早速調達です
袋とじになっていて開けるまで何が当たるかわかりませんが
なんとか引き当てました
ただ、クラシック・スペースマンは構成する要素が全て単色なので
模様が入ってる腕から先と脚を取り替える必要があります
しかし、既存のアイテムから問題なくもって来る事が出来ます

腕は前に向けて勇気を持って外側に「えいや!」とすれば外れます
変わりの手首から先も色を揃えて付け替えます


問題となってくるのはヘルメットとエアタンク

まずはヘルメット、紫色のヘルメットは珍しいと言えば珍しいですが
手に入れる可能性は無くは無いです
海外の部品個別販売サイト等で探せば出てきます
そして、問題のエアタンク
これは単純に代用が効くアイテムで同色がありません
「じゃあ、それを作っちゃいましょう」という時に
話を戻して 先程の 「真空注型」 で作りましょうになります


見慣れないし聞き慣れない 「真空注型」
読みはしんくうちゅうけい です
マスターとなるモデルを元にシリコンゴムで型を製作
真空になった槽の中で その型に硬化する液体状の樹脂を流し込み
複製品を得る
 技術です


その2へ続きます