2013年6月15日土曜日

機械との競争

少し前の話しですが、アップルがiPhone等で車の情報システムに接続する
iOS in the car発表を発表しました。
これまでのアプリと違うのは車の情報システムと
iOSが直接繋がり連携するところです。
その事により、ドライバーに地図やメールなどにおいて
情報やメッセージの読み上げ、さらには音楽の選曲の他
アプリの切り替えなどを自分の声で行う事により
ドライバーは前を向いたまま操作出来るようになるようです。

日本メーカーからは日産とホンダ、ドイツ勢からではメルセデスにオペル
他にフェラーリやボルボといった幅広い陣営が参加予定です。

iPhoneを御利用中の方が持ってる不安は恐らく全世界共通でしょう
「あの地図で本当に大丈夫なん?」って。
googleの地図からappleの地図になった時の衝撃はかなりのもんでしたよ。
仮に大幅に改善されても「appleの地図はあてにならん」って
刷り込まれてる人は多いはず。
でも、あの地図の作りは言われてみればナビっぽくはあるなとも思ったり。

私たちが使ってる「今のカーナビ」と比較してどうなのか。
主要交差点で右折や直進等の車線の表示がされるのとかは
渋滞の時にどの車線が速いか考えるのに有効なんですが
こういうのまで対処していけるのか。
単純にラジオやワンセグはどうなのか。
Mac にDVDドライブをつけてないけど車の方はどうするのかとか。
あとあり得るのが、appleの仕様変更である時点より前の製品は使えなくなったりとか。

弱みばっかり考えてしまいましたが、それらを補って余りある利点があると思います。
地図の更新、ナビ本来の機能の根幹ですね。
僕もカーナビの地図の更新とかサービスで付いてたので一回しただけ。
進んでしない理由は新しい高速道路が繋がった以外に特段困らずに案内してくれるから。
運送業されてる方は必須でしょうが、殆どの人はする必要がない。
おまけにあの作業、2時間ぐらいエンジン回しとかなければならないとか
小さい手間がかかる。
それがPCに繋いでアップデートすればいつでも最新情報でいけるとなると
既存メーカーは本体が20万円近くかかる物なのに
更新地図だけ毎年3万円とかは続けられないでしょうね。
本体は少し値段がするけど、更新地図は随時無償提供にならざる得ないでしょう。

そうなっていくと、チョイ乗り派はiPhoneで拘り派はカーナビと別れるのでしょうか
それとも、どちらかが駆逐してしまうのでしょうか。

こういうニュースを聞く度に↑の写真を思い出します。
「1つの製品で1つの機能」の裏側には
それだけの部品の設計開発製造組立流通販売の仕事があり
それらを消費する購買層があったのに今は1商品だけに。
現在のリーマンショック以降の経済危機を乗り越えても
失われた職場が回復しない理由はこういう技術の進歩が急すぎて
多くの働く機会を奪ってる。
そうい視点にたった本が発売されています↓


機械との競争
エリク・ブリニョルフソン (著), アンドリュー・マカフィー (著), 村井章子 (翻訳)


ムーアの法則ではないですが、機械・技術の進歩は凄まじく
私が学生の頃、自動車の自動運転など夢の又夢と思っていたのに
実用化寸前までこぎつけていますし。

車間距離4mでエコドラ トラック隊列 自動走行公開


ここ最近読んだ経済関係の本では(少し極端だなと感じる描写もたくさんありましたが)
一番なるほどと納得させられました。

この本の結びは
ごく一部の知的エリートと、肉体的労働に二極化される とされる一方
一番良い結果を生むのは機械と人間が上手に組む事だとも。
さてわれわれはそんな未来にどう対処すればいいのか
すぐに答えがみつかる物ではないですが、早くみつけないといけません。


そんな弊社はカーナビ関連シャーシ等の板金部品を得意にしています!
「iOS in the car なんて駆逐してやる!」という
気概に溢れるメーカーの皆様におかれましては是非弊社へご用命ください。
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